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EARTH TO WEAR

服をつくることは一粒の種を蒔くことからはじまる

三陽商会のCSR活動の一環として、2013年から栃木県にある渡良瀬エコビレッジで日本古来からある和綿を育ててきました。のべ400人の社員で育てた和綿を使って2016年には和綿のストールをつくりました。

服をつくることは一粒の種を蒔くことからはじまること、服は限られた地球の資源からできていること、だから大切に長く着て欲しいという想いを和綿を育てて気づきました。

EARTH TO WEAR はみなさんと綿(コットン)を育てたり、自分でミシンをかけて服を作ったり、直したり、“完成した服”ではなくて“服ができるまで”や“服を買ってから”を一緒に考えるプロジェクトです。

ファッションには目に見えない力があってお気に入りのアイテムに身を包むと、気分があがったり、いつもより景色が良く見えたり。

またそれが自分で何か月もお金を貯めて買った服や、大事な人からのプレゼントや、大好きなデザイナーがつくった服だったら、自分にとってストーリーがあると自然と愛着が湧いて長く使っていることはありますよね。

年間約100万トン。

日本で一年間に廃棄される衣料品です。ピンとこないかもしれませんが、仮に一着平均250gとして人口一億人で計算すると一人当たり年間40着捨てている計算です。

わたしたちが大好きなコットンのTシャツやカシミヤのセーター、ウールのマフラー。でもその原料のほとんどは日本では手に入りません。

コットンはインドやアメリカなど世界中の綿畑から、カシミヤは中国やモンゴルに生息しているし、ウールはオーストラリアやニュージーランドで育てられています。

また、国内で流通・販売されている服は97%以上が海外製です。つまり、ファッションが大好きなわたしたちの国では原料も服もほとんどつくられていないというのがほんとのところ。

EARTH TO WEAR をスタートするきっかけは2013年からお世話になっている栃木県藤岡市の渡良瀬エコビレッジさん(別ページ参照)。種まきをして絶滅危惧種の会津和綿を育ててみたところから始まりました。収穫量は300坪の畑で年間わずか10キロ。シャツ数十着も作れないほど少ない量です。自分たちで育ててみたからこそ服一着の重みを知りました。 EARTH TO WEAR ではあまり難しいことを考えずに、綿を育ててみたり、自分でミシンをかけてみたり、知識ではなく経験を通してみなさんと学んでいきたいと思っています。

EARTH はWEARにつながり、WEAR はEARTHに還る。

EARTH TO WEAR がきっかけになって持っている服を大事に使ったり、服を自分で作ってみたり、服の原料について興味をもって調べてみたり、そんな方が増えてくれたら私たちもとても嬉しいです。